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2024年12月3日、寒河江市ハートフルセンターにおいて「すこやか教室」が行われました。今回は、「目から健康!フレイル予防」をテーマに山形大学医学部眼科学講座教授の杦本昌彦先生が講師を務めました。
はじめに、緑内障についての話がありました。緑内障は、眼圧の上昇によって視神経が傷つき、視野が狭くなる病気です。一度失った視野は元に戻らないため、早期発見と治療が重要です。
視野の狭まりは徐々に進行し、両目で補完して見ているため気づきにくい特徴があることから、定期検査の必要性が強調されました。また、治療法やチェック方法についても詳しく紹介されました。
次に、糖尿病網膜症についての話がありました。糖尿病により血液の流れが悪くなり、網膜の毛細血管が詰まることで目の細胞に栄養が届かず、視力低下や失明の原因となります。
治療法とともに、眼底検査で血管の状態を直接確認できることが説明され、40歳を過ぎたら年に1回の検査が推奨されました。
最後に、アイフレイルについての話がありました。アイフレイルとは、加齢による目の機能低下のことです。見え方の変化が生活の質や健康寿命に影響を与えるため、機能低下の早期発見と維持が大切です。しかし、多くの人が目の不調を感じても検査を受けていない現状が紹介されました。セルフチェックツールや簡単なチェックリストも実演され、参加者と一緒に確認が行われました。
講演は、身近な話題から始まり、目の機能に関する難しい内容は、例えを用いた分かりやすい説明で進められました。質疑応答では、ひとつひとつ丁寧に答えられ、終始和やかで充実した講演となりました。
セルフチェックができるアイフレイルのHPもぜひご覧ください。以下のリンクからご覧いただけます。