山形県コホート研究の研究成果が国際医学雑誌に掲載されました。


筆頭著者:齋藤朝子

 山形県コホート研究による、終末期に過ごしたい場所を“自宅”と望む関連因子についての研究(筆頭著者:齋藤朝子)が国際医学雑誌に掲載され、2024/6/6の学長記者会見にて、公衆衛生学・衛生学講座の今田恒夫教授が発表しました。

 本論文は、日本の超高齢化社会で終末期に過ごしたい場所とその関連因子を調査したものです。

 山形県の住民10,119人を対象に調査した結果、61.1%が自宅で過ごすことを希望し、家族と話し合っているのは35.1%でした。自宅希望の関連因子には、男性、後期高齢者、介護が不要、幸福感、不安や抑うつの欠如、生活の苦しさなどがありました。 

 山形県内での自宅での死亡率は14.4%であり、希望と現実のギャップを埋めるための支援が必要と考えられます。

(2024/6/7付 山形新聞 18面に掲載されました。)


筆頭著者:鈴木美穂

 また、山形県コホート研究による、不眠症状の関連因子についての研究(筆頭著者:鈴木美穂)も国際医学雑誌に掲載されました。

 山形県の地域住民7,873人を対象に、不眠症状の頻度と関連因子を調査した結果、全体の23.4%が不眠症状を持ち、高齢、女性、低収入、痛み、不安、夜間頻尿、寝室の照明、歩行時間の短さが関連していました。

 不眠症状には身体的因子、心理学的因子、環境因子が独立して関連しており、その改善には、個別の状況に応じた適切な支援が必要と考えられます。

(2024/6/13付 読売新聞 22面に掲載されました。)


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